先日顧問先様からこれまでの社内の人事労務の流れと今後の方針について共有いただく場を設けていただきました!
お客様は創業から50年を超える歴史のある会社様なのですが、業務改善やITの活用に大変積極的で業務の合理化に力を注いでおられ、人事労務についても会社の方向性や世間の変化に適宜対応しながら常に見直しを行ってこられました。
そのため賞与計算業務において独自の処理が必要な部分もあり、弊社としても独自処理に対応すべく対策をしていたのですが、ミスが起きてしまうことがありました。
対策としてチェック項目の設置やマニュアルの整備をし、同じミスは起こらないようにさせていただいていたのですが、同じミスは起きずともミスの起きにくい状態により近づけるためにと、社長から「なぜこのような報酬制度になっているかを理解してもらう場を設けてはどうか」とご提案をいただきました。
私は今まで数々のお客様を担当させていただきましたが、このような有難いお申し出を初めていただきとても嬉しく顧問として大変光栄な気持ちになりました。
弊社のスタッフも全員参加させていただき、社長からいろいろお話をいただきました。(社労士事務所のスタッフは意外と直接お客様とお会いしてお話を伺いする機会がな鋳物なのですが、社長からこれまでの経緯やこれからの方針をお話しいただけるなんてとっても有難い場なのです!)
この会社様の給与制度はどうしてこうなっているのか?
この手当はどうゆう意味合いで支給されているのか?
これを理解することがどんな意味を持つかというと、
意味や意図を知ることで業務をする際に、「気づき」が生まれ、お客様から受け取った情報をどう見るかも変わってくるのです。
例えば、〇〇手当の意味から考えてこの金額はおかしいのでは?とか、
この賞与は〇〇の意味で支給されているのでこの月に支給され、年に4回し払われるようになっているため、他の会社様とは保険料の扱いが違う、なので今月の賞与計算の時は社会保険料の部分は特に入念にチェックが必要だ。とか、
この人は新入社員なのに〇〇手当が〇〇円で支給されている、ということは前職で業務経験がある方なのかな?でもこの間、未経験の方を採用したとおっしゃっていたよな?確認した方がいいのでは?
など
金額だけのやりとりではこうした「気づき」や「これでいいのか?」と言った疑問点は出てこないのです。
目先の方法論だけで改善・対策するだけでなく、
その会社様の人事労務の方針や給与制度の意味を共有いただくことでさらに業務のクオリティを上げることができると再認識させられました。
スタッフにとっても貴重な経験を積ませて頂き、お客様に育てていただいていた分をきちんと業務でお返しできるようこれからもコツコツ頑張りたいと思いました。